明日は満月。
毎月 満月が近くなると
私の中の海が溢れ出す。お腹はパンパンに膨れ
動くことも寝ていることもなんだかシンドイ。
私の中には色々な波が存在していて
とにかく幸せでうれしい波もあれば
わけもなく悲しさを感じる波もあれば
不安で息が詰りそうな波もあるようだ。
それが女という生命が持つ 海の正体?
どこまでも深く広くありたいものだけれど、、、。
普段あまり波のたたない私の精神も、
満月が近くなると、どうも荒れ始める。
今回の満月も、そんな私の中の波をちょっとだけ激しくしている様子。
喜びの波よりも 少しだけ高く
不安の波が押し寄せているようなのだ。
二人目の妊娠というのは、
はじめての妊娠とはまた違ったレッスンが沢山あるようだ。
初めての妊娠とお産。
アウラを授かり、私の中で開花した野生動物のようなメスの感性。
自然の中でお産したいとタイの山奥まで旅をして
先生も助産師さんも居ない中での、あの宇宙を見たお産から
私の中のジプシー人生は一度幕を降ろした。
バックパックはおんぶするわが子に変わり、長野での初めての育児と、
シングルマザーとして働くお母さんと育児のバランスの狭間で
様々な葛藤と喜びを体験させてもらった。
家族の持つ素晴らしいエネルギーと、
血のつながり、古来から引き継がれている遺伝子、ご先祖様、
そして血のつながりのないところでの愛についても
沢山学ぶ体験があった。
そして今回、二度目の妊娠。
またもや、色々なことがあって
本当に心が痛む辛いことも沢山あったけれど、
それを乗り越えて、今私は心が暖かい場所にいることが出来ている。
ご縁に心から感謝。
どんな状況でも、私を助けてくれるすべての人、流れに本当に感謝。
複雑な環境の中、授かった命。
自分の歩んできた道の愚かさや、
本当に私は二人のお母さんになれるんだろうか?という不安に急に襲われて
今日はザーザー降る雨と同調し泣いたりもした。
「この子はすべて分かっていて生まれてくるんだよ。大丈夫。」
私の心の土は雨上がりの後、
大切な人の そんな言葉の太陽に暖められて
ゆっくりと固まったようだ。
アウラを妊娠中、お腹の中のアウラは、
タイでいろんな人から常に愛されていた。
道を歩けば「愛おしい赤ちゃん。元気に生まれておいで」 とお腹をなでられ
声をかけてもらった。
お腹を沢山触ってもらって、その度に私の中で生まれる小さな不安が解けて、
「私はこの子を産んでいいんだ!みんなこの子の誕生を祝福してくれてるんだ!」
ってとても単純に嬉しく思ったし、妊婦である自分がとても愛おしく思えた。
それは私の感情でもあったと思うけれど、お腹の中にいたアウラの気持ちでもあったと思う。
「私はみんなに歓迎されている!産まれるのが楽しみ!」
そんなワクワクに満ちた彼女の気持ちが、私にも伝わってきていた。
でも、今回長野で妊娠ライフを送る私、イマイチ目立つお腹はチヤホヤされていない。(苦笑)
そうか、日本はこんなもんなんだよなー。というか、二人目だから?なのか?
タイ人が特別、赤ちゃんや子供が好きなのかな。
子供から若者、おじいちゃんおばあちゃんまで
みんなものすごく子供が好きなタイ人。
でも、日本人てそんなに子供が好きな人、少ない気がする、、、。
どうしてだろう?
「子供ってかわいいな~!!赤ちゃんがいるなんて感動! みんなあなたを待ってるよ~!」
っていう感覚って、いつどんな風に人間の中に育まれるものなんだろう?
先日、久しぶりにお腹に手を当ててくれた人が
「生まれてくるの楽しみにまってるよー」って言ってくれて
私はすっごく嬉しくて、涙が出そうになった。
多分、おなかの赤ちゃんが嬉しかったんだと思う。
「うまれていいんだ!!」 って、大丈夫なんだね。って。
どんな時代も、どんな状況でも
どんな環境でも、どんな子でも
みんな子供は祝福されてこの世に降り立ちたちんだと、私はすごく感じた。
お腹に手を当てて、
「まってるからね。」って 毎日必ず言ってあげたいって思った。
でも、正直
その心構えが一番出来てないのは私なんじゃないかっていうところが
正直あることも事実で、
アウラが 赤ちゃん返りしたり、おねしょしたり、トイレに行きたがらなくてイライラしたり
歯磨きやお風呂を嫌がったり、手足口病になったり 、、、
とにかく手がかかっていて、夜も寝れなかったりすると
そのことばかり考えてしまって、お腹の赤ちゃんにまで気がまわらなかったりする。
母体である私も無理したり、暴飲暴食したり
赤ちゃんのこと大切にしてあげれてないなって、反省ばかり。
「私がこの子を産んで育てる!」
なんて言い切ったくせに
本当に出来るの?私に?
って、不安になってばかり、、、。
そもそも、子供を母親一人で育てるなんて、簡単なことじゃないんだよ。
そんなこと、体験してるからよーく知ってるはずなんだけどね。
子供は、本当に沢山の人の手の中で育つもの。
私が育てる!んではなくて
みんなの中で、子供は自分から育っていくもの。
でも、ちゃんと
この子は自分の道を、流れをもう作り始めてる。
だからきっと、すべて流れにおまかせで大丈夫なのかも。
雨のにおいが風と共に私に届く。
そろそろ寝ようかな。
今日は、7歳くらいの女の子が歩いてるのを見て
わが娘もいつかあんな風に成長するんだなーなんて
思ったら
なんだか感動してしまった。
おねしょしただの、歯磨きが嫌だの
夜中のお散歩だの なんだの、、、
いつか いい思い出になるんだね。
ありがとう。