トトロのいる朝
となりのトトロを見ると
あの姉妹愛に毎回必ず泣いてしまいます。
何度みてもいい映画です。
私にはお姉ちゃんはいませんが、
四つ年上の兄が一人います。
小さい頃は、私は四六時中兄にくっついてまわっている妹でした。
正直、ちょっとうざったかったろうなあ、、、。
絵を描くことも、何かを創ることも、
やっぱり兄から教わったのだと思います。
小学校二年生くらいの頃のことです。
お風呂に入った後、眠いのに二階まで登るのがめんどくさくなった私は
ざぶとんで寝たふりをわざとしました。
「ああ、寝ちゃったわ~」なんて母が食器洗いをしながら言って、
しめしめと思ったところに、なんと兄が「しょうがないなー」と言って
私をおんぶして階段を登り、寝床まで連れて行って
布団をかけてくれたのです。
私は嬉しくって嬉しくって、目をあけてありがとうって言いたかったけれど、
嘘寝入りがばれるといけないと思って
ゆがみかけたほっぺたをきゅっと結んで、
かたつむりみたいに目をつむっていたのでした。
カチッと電気が小さいオレンジ色に変って、
夜がわたしを包み、 ドアがきーっと閉まり、兄が階段を下がっていく音が聞こえて、
私は布団の中でひとりにんまり。としてしまいました。
お兄ちゃんが、おんぶしてくれた。
布団をかけてくれた。
嬉しいなあ。優しいなあ。お兄ちゃん、大好き!
小さかった私は、そんなう風に兄から優しさを沢山もらうことが出来ました。
しっかりした兄、そしていつまでも甘えん坊で自由きままな妹。
今もその図は変わっていませんが、
私の「心」を育ててくれたのは、
やはり家族がベースにあると思います。
体は両親からもらったもの、
じゃあ心は一体誰からもらったんだろう?
と考えたところ、
やはり 「こころ」というのは、家族や、友人や、先生や、飼っていたペットや
テレビだとか、ドラマだとか、絵本だとか
私が産まれてから今ままでに 何かしらの形でかかわってきた人や出来事から
育ったものだろう。と思うのでした。
そしてこれからも 心はどんどん育っていくのでしょう。
私は今、子育てを通し、色々なことを娘から教わっています。
甘えんぼうだった妹だった私が、今度は育てる立場をもらえたということは、
とても大きな学びです。
れいちぇるはちなみに長女。
しっかりしてるもんなあ~。さすが長女!と、よく彼女を見ていて思います。
私より年下なのに、なんでかれいちぇるの方がしっかり者のお姉さんぽいのは
そういう境遇もあるかもしれませんね~♪
なぜトトロの話しになったのかっていえば~~、
朝起きたら
玄関に小さなリンゴちゃんがみっつ、置いてありました。
多分これはトトロが落としていったに違いない!と 。
秋色した小さな赤いりんごちゃん。
とても甘酸っぱくておいしかったです。
ありがとうございました~(*^_^*)
関連記事