お盆の過ごし方

カミュ

2011年08月13日 22:23


昨日は母とあうらと、お墓のお掃除に行った。

お墓がこんなに好きな場所のひとつになるなんて、

正直父が亡くなるまで思いもしなった。

お墓に行くと、とても心がすっきりする。



きっとお墓がなくても、こころの中で感じることは出来るけれど、

こういう場所があると、多分気持ちをうまく整理することが出来るし、

静かに手を合わせ、ゆっくりと父と会話をすることが出来る時間は

特別なもの。

確かに、あの歌のように、お墓に魂が宿ってるわけではないかもしれないけれど、

この世に残された者の気持ちを慰めるには大事だなあと思います。



中学校の時住んでいたことのあるアパートは、お墓のすぐ裏で、

私はいつも目を閉じて早足で駆け抜けていました。

そもそも、なんでお墓が怖い場所として認知されていたかと言えば

小学校のころからテレビやらマンガやらで

お墓にはお化け~~的な怖いのを見すぎたせいもあるのではないかと。

あの頃やたらと流行ってましたよね~。ホラー。

トンネルズの番組とか、好きでよく見ていました。

そういうイメージを心に焼き付けてしまったのは良くなかったな。

(あうらには、そういうイメージを植えつけないようにしたいな。)

それでも今は、お墓への印象がまったく変わっている。



今日は、兄と兄の子供たちが、父とご先祖様をお墓まで迎えに行ってくれました。

昨日の夜からみんなでジージの話しで盛り上がり、

私は父が大好きだったポテトサラダを夕ご飯に用意。

「多分、これを目印に来てくれるはずだよ♪」

と、甥っ子にお供えしてもらいました。

お墓に向かう、提灯をもった甥っ子たちに

「じーじ、ちゃんと連れて来てね!」

と言うと、「はいよ~~!!」とおおはしゃぎ。

なんだか、よくよく考えてみるとお盆の風習ってユニークだよなあと。

亡くなった人を迎えに行って、一緒に過ごして、そしてまたお見送りするなんて

考えた人はなんて素敵なユーモアに溢れてるのかしら。

まるで子供みたい。

なんて、ちょっと失礼な感じで申し訳ありませんが思っちゃいました。

うちの甥っ子たちは、みーーんなジージのことが大好き。

ジージが病気で寝込んでいる姿も、亡くなった姿も、骨になった姿も

全部ちゃんと見てきました。そのせいか、怖い。という気持ちはないみたい。

「死」というものを自然に受け入れていることが、すごいなーって。思います。



今日の夕ご飯のときも、

「これ、ジージにあげよう!」

とか、 

「あ、お茶もあげよう!」とか、

みんなすごーーくジージのことをいたわってくれていました。 涙

父は幸せもんですねえ~~。

昨日は8月と7月生まれの母と父のお誕生日のお祝いを

いつも一緒にお盆にしていたことを甥っ子が覚えていて、

お誕生日ケーキを買ってきてくれたんです。

蝋燭に火をつけて お誕生日の歌をうたって

さー火を消そう!と したその時!!

ちょうど風がふ~~っと 母の息と共にその火を消したんです!

まるでそこに本当にお父さんがいるみたいで、

みんなで顔を見合わせて

「いま、ジージも一緒に消したよね?!!」 と。


なんだか、とても嬉しい出来事でした。

亡くなった家族への寂しい気持ちを共に味わい、

そして今は共にそれを乗り越え、

心の中にいる父の面影をみんなでまた懐かしくおもったり

なんだかそういうのって、とても心が温かくなります。

私たち家族の愛もまた、それによって深まっていく。

我が家には今日は親戚が大集合し、

お坊さんのありがたいお教と木魚に、あうらはさんざ踊って、、、


「これこれ」 と 何度も洋服をひっぱたり 膝の上にのせてみたり色々して

今度は大泣き。。。そして疲れ果ててころりと眠りにつきました。

子供のころ、正直この時間が一番退屈だったなーー と思い出し、

踊れるあうらを羨ましく思いました。 踊らさせてあげたい。と思う自分もいましたが、

いやあ、さすがに失礼だよな。と自分を奮い立たせました。 (社会性を身に付けてきましたかね)


まだ一歳だから許されることよなあ。

このお盆には親戚が集まる。というのも、

なんだかそういうのが嫌。っていう成長過程も正直ありましたが、

自分も母親になり、色々な大事なことに気が付き初めてからは、

楽しみのひとつになりました。

私とどことなく似た親戚の方々。

そして縁あって家族に仲間入りしてくださった方々。

共通点は、みんな おっとり型 ということでしょうか。

多分、これがうちの家系の持ってる「特徴」なのでしょうか?

先生 と呼ばれる職業の方が多いのもなぜでしょうか。

私には先生は縁遠いですが、、、。


ご先祖様にはどんな方がいらっしゃったのか、

「自分のルーツ」というのも、最近気になっています。


いろんな意味で、いろんな角度から自分を知るのは面白いですね。


お盆、みなさんはどうお過ごしですか??


他の世界各地の宗教にも、お盆のように、お迎えする的なことってあるんですかね??




























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