ラジャスタニードレスという日常

カミュ

2011年08月23日 21:31




インドのラジャスタン地方にある、最大の都市 ジャイサルメール

年に一度  ~砂漠の満月祭~ が行われているとの情報をキャッチし

満月祭に合わせて リシュケシュから電車とバスを乗り継いで

なんとか満月祭当日にジャイサルメールにたどり着くことが出来た。


カラカラに乾いた空気。

男たちは砂漠の満月祭に向け、商売っ気がむんむん。

行くとこ行くとこで キャメルツアーを申し込めと言われる。

らくだに乗って砂漠を旅するツアーだ。

それより何より今は満月祭に行きたい!とのことで

断ると、キャメルツアーに行かないのなら宿には泊めない。などと、悲しいことを言われたりもした。


商売に気を取られ過ぎな人々の血の荒さが、私を疲れさせた。

でも、街の美しい風景は、そんなことを忘れさせるくら私を興奮させる。




南国のお花よりもカラフルな衣装を身にまとった女性たち。

どこまでも青い空に羽ばたく鳥 そしてその向こうには天空の城のような建物。

同じインドでも、北でも南でも味わえなかった文化がそこにはあった。


ここまで来て本当に良かったと思った。


インドに来てからというもの、ずっと一枚の綿の薄汚れた洋服しか着ていなかった私も、

なんだかこの女性たちの美しさに魅了され

ついついラジャスタニードレスを仕立ててしまった。



せっかく女性に生まれたんだもの。

ちょっとくらい、楽しみたい♪ こんな気持ちになったのは産まれて初めてのことだ。


砂漠に生える 派手なピンク色をチョイス。 日本では絶対に着ない色だ。





こんな風に路時のチャイ屋で休んでいると、現地の人に沢山声をかけられる。


「 Wow You are ラジャスタニ~  so beauthiful ♪ 」


日本で着物を着てる外国人を見たときと、同じような気持ちなんだろうな。

「でもここはこういう風に着ないとよ。」と、女性にも男性にもとにかくチャチャを入れられる。

初めは楽しかったけど、正直ちょっとめんどくさくなってくる。

お姫様気分でいられたのも数分の出来事だった。 笑


でもドレスを着てるだけで、どれだけの人とコミュニケーションをとっただろうか。

多分、旅人の私も楽しいけれど、以外と楽しんでいたのは現地の人たちだった様な気もする。



それにしても全身ピンクに身を包んでも、ちっとも派手にみえないから不思議。







街を当てもく散歩する。


道を歩くおばあさん。


おばあさんになると、こういう感じの色合いの布を選ぶ傾向にある。


それにしても、バランスがいいこと!!





手仕事しながら、井戸端会議。

どこも変わらないなあ。とつぶやく。


それにしてもこの街は、どこを歩いても絵になるところばかりだ。


日陰でひと休み。





ラジャスタニー(ラジャスターンの女性をこう呼ぶ)と私もおしゃべり。












路時で出逢った 不思議な瞳をした姉妹。

この子たちからは何かすごいエネルギーを感じた。

すごい美人だったけど、少し怖かったなあ。

写真を撮らせてもらったあと、 手が差し伸べられた。

あ、そうか。やっぱりか。

バクシーシだ。


写真を撮らせてもらってお金を稼ぐ。

私は笑顔と共にコインを渡した。


インドではよくあることだけど、この子たちはこちらがそれでも撮りたくなるオーラが出てた。


写真にもそんな余韻を残している。

彼女たちと、もう二度と出逢うことはないんだろうな。


*******





歩いていると、どこからか歌声が聞こえてきた。

子供たちの声はやっぱりどこの国でも天使みたいだ。

覗いてみるとそこは学校だった。


ちょっとだけお邪魔させてもらうことに。

突然の外国人の訪問を嫌な顔一つせず受け入れてくれた。




地面に座ってお勉強。










のどが渇いたのでジュース屋に。

テキパキ働くお兄ちゃんと一緒にやっていた。

お兄ちゃんはミキサー係。

弟はひたすら人参をたくさん切る係。


しかし、まな板がさっきまで私が座っていたイスだったことに軽くショック、、、。

衛生的にどうなんだろう、、、。生ジュースだったしなあ。

お腹は壊さなかったけれど、、、、 けれど、、、なあ。

おいしかったから まあ、  いいか!!(*^_^*)








おまけに。

ラジャスタニーの超お金持ちのお嬢様の姿。







この辺には大富豪も多い。

きらびやかな人は本当にきらびやか~~!!

ラジャスタニードレスにも色々あって、(日本でいう着物と同じ感覚)

安いのから超高級まで。

みんな結婚式の花嫁さんみたいな日常を送っています。

その格好で洗濯もするし、ご飯も作るし、トイレも行くし、、、

ちなみに洗濯物はしぼりません!

暑いところならではの知恵として、洗ったままロープに吊るします。

すぐ乾くので絞る手間がないでのです!

布も痛まずに済みます。

これはいいアイディアですね(*^_^*)


それにしてもゴージャスな毎日。


でも一生、キャミソールに短パンみたいな感覚は味わうことがないんだろうな。

インド人は基本的に、お腹はだすけど、足は絶対に出しません。

インドにいて日本へ帰ってくると、日本人の女の子たちはなんてエロい格好をして

平気で歩いてるんだろう!ってびっくりします。



私ももう、なんか抵抗があって足を出せません。

そう思うとインド人的感覚が強いのかもなあ。

このラジャスタニードレスは、サリーとはまた違うものです。

サリーは一枚の布を巻いて着ますが、

ラジャスタニードレスは布を選び、裁断し、スカート ブラ ベスト を作ります。

型がしっかりと決まっていて、袖はこの長さ、スカートは地面からこのくらいの長さ。と

事細かいのです。

それだけみんなこの伝統のドレスを大事にして今日にいたるのです。

そして長いショールを独自の巻き方で被って出来あがり!


見てみたい方、着てみたい方は声をかけてくださいませ(*^_^*)








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