2014年06月29日

わたしと 歌 

私が歌を歌い始めたのは、2007年のある夏のことでした。

それまで、わたしはバンスリという、ネパールやインドなどで良く使われている

竹で出来た横笛を持ち歩いては、旅の中や、出逢った人とセッションしたりと

音楽の中でちょっと遊ぶ程度でした。 


わたしと 歌 


歌うことは好きだったけれど、人前でライブをするなんて

まさか考えたこともありませんでした。

でも、今思えば、大好きなアーティストのライブやコンサートに行くたびに

私も発信する側になりたい。となんとなく思っていたような気はします。

小さい頃から音楽は大好きで、小学校の時は身近なもので楽器を作る

創作楽器のクラブを自ら作りました。ないものは、自分で作る。

小さいころの私は、いつもそうでした。

身近なもので、おもしろい音色が出ることがとても楽しくて

どんなものも楽器になるし、音がハーモニーになりだしたとたん

それらがまるで生きてるかのようになるのが、とても面白かった。


中学では吹奏楽部に入り、どうしても弦楽器がやりたくて

コントラバスを演奏していました。楽譜通りに演奏する面白さと、面白くなさを

体験し、でも遠い昔に誰かが作ったすばらしい曲を

現代に生きる私たちが演奏し体感し、深く感動出来るというのは

ものすごいことだなあと、今でも思います。



高校で友達とカラオケに行くようになって、

まったく知らない海外のアーティストの曲を入れては

その音で即興で、自分の作ったメロディで歌う遊びをよくしていました。


誰かのくしゃみの最初の方が、

鍋の湯気の音とどこか一緒だったり、

階段を登る音程が、誰かの声のトーンと同じだったりとか、

音に対して、そういう 「あ!」 という気づきが多かったのは

わたしの生まれ持った性質のひとつだったのかも?と思いますが、

天才的に歌が上手いわけでもないし、

音楽の才能あふれる人だったわけでもありません。

でも、

振り返ってみて思うことは、音楽はずっとわたしのそばにいて

わたしの日常の一部としてずっとあるということ。

そして、自分を表現するツールになっているということ。

そして、大好きな音楽で踊ることも、うたうことも

とてもとても愛おしくて、楽しいひとときであること。



そして

2007年の夏のある日。

わたしは元パートナーである彼が奏でた奏生(カナイ)という弦楽器の音色に導かれるようにして

突然歌い出したのでした。

遠い 遠い 古い記憶が蘇るかのように

彼の奏でる旋律とうたは、私の魂を刺激して

どんどん どんどん

それはハーモニーとなっていきました。

きらめく魂のうた~ディーカオンカ~というユニット名で

初めて彼と歌ったその三日後には

2人でライブをしていました。

そのはじめてのライブのとき、衣装を貸してくれたのが

れいちぇるでした。藍染の、れいちぇるが作ったとっても素敵なスカート。

saiさんも見に来てくれてたよね。

そのとき、れいちぇるが一枚のメッセージカードをくれたのです。


「 人はみな 誕生のときに 心に刻まれた 自分の祈りと 自分のうた をもっています。

 それは、あなたが 祈るべき いのりと 歌うべき うたなのです。」


そのメッセージは今でも時折 わたしの深いとことにいて

勇気をくれる。 

何かに流されてしまいそうなとき、自分を見失って

誰かになろうとしてしまうとき、

その言葉は、わたしの魂の原点を思い出させてくれる。

(誰の言葉だったっけ?またれいちぇる教えて。)


2007年の音楽との出逢いの衝撃は今でも忘れられないし、

わたしは間違いなく、音のもつ魔力と共に

自分のまだ開いていなかった部分をばーんと開けてしまった感じでした。

そしてあまりにもその波にのってしまったがために

人に心配かけたり、迷惑かけたり

失ったものも多かった。



ディーカオンカはそのまま長野を飛び出し、

インドに渡り、いろんな場所でライブをしてまわりました。

たくさんのアーティストたちとセッションしたり

うたに祈りを込めて

神社やお寺などでも、奉納演奏をするようになりました。

その旅の中で、わたしには初めて言葉が降りてきました。

ずっと彼が主体のユニットで作詞作曲は彼がしていましたし、

私はそこにハーモニーをつけたり、楽器を演奏している感じでした。

でも、インドの旅の途中で

わたしの歌を歌えるようになってきました。

そして、どんどん声が変わっていきました。

魂の記憶がどんどん蘇るように、

インドを旅する中で、わたしは今まで聞いたことも感じたこともなかった

自分の声に出逢いました。

マイクもなくて、スピーカーなくて

いつも生演奏、生の声でライブをしていたっけ。


あるときはガンガーのほとりで歌い

あるときは滝にむかって歌い

またあるときには、牛がうろうろしている路上で歌い、、、

そしてまたあるときは、砂漠のジプシーたちと

満月の下、たき火を囲みうたい、踊り、、、

人に向かって歌うのではなく、

わたしの歌の向かう先はいつも、空のむこうでした。

うたっているとき、わたしは時空と空間を超えているような感覚に

なります。

きっと、そういう体験を、みなさんも音楽と共にあるとき

したことがあると思います。

音は手に取れない、でも魂に身体にこころに響く

とても不思議なものです。


それにしても、、、

ジプシーたちの生き方や、歌声、踊りは

間違いなく、わたしの中にすでに存在しているものでした。


わたしと 歌 

わたしは、ここにいた。


そんな気がしてならなかったな。。。


たき火と、月と、暖かい飲み物と

音楽があれば、わたしは幸せだなあと

本当に思います。


そしてある新月の夜。

様々な国の音色使いたちが集まる 新月のギャザリングに一人で招待され

そこで私は初めて、イギリス人の男性が奏でるカリンバの音と共に

即興でうたを歌いました。


それが、わたしの人生ではじめてのソロライブでした。

その後、ダンサーの人たちと一緒にイベントをしたり

インド半年いた最後のライブは、ダラムサラにいたときだったのですが、

何度もコンサートを開いているうちに

私たちの音楽にたましいを揺さぶられたという方が少しずつ増えていき

最後のコンサートには、とてもたくさんの人が集まり

とても暖かくて不思議な愛に満ちた時間を、過ごさせてもらいました。


わたしと 歌 



タイのお産の旅 ときも、臨月までライブを続けていました。


そして、お産後


わたしの声も、うたも

またがらっと変わりました。

今まで空に捧げていたわたしの音楽は

もっと大地に近く、そして人と人との間に

生きるようになっていきました。




暮らしと共に、わたしの心があって

環境と共に、わたしの身体があって、、、。

愛おしい子供との中に、自然と溢れ出していく、、、



そして彼と別々の道を行く決断と共に、

私は自分自身というものを、深く見つめ、そしてそこから

また人と繋がる人生にどんどん変化していって、、、。

結婚しても、しなくても

共に暮らさなくても 暮らす道を選んでも

私たちは、ひとりで産まれ ひとりで死んでいく定めにあり

自分という命を、 自分として開花させ

自分の人生を 自分で責任をもって歩むことには

変わりないのです。

そこで、どんな人と共に生き、手をとり合い、

暖かい時間を共有するのか。



 

自分が表現するものが変わると

わたしの隣にいる人も

歌うを通して表現するときに

目の前にいる人たちも、どんどん変わっていきました。


いまここ

長野で

いまのわたしを通して 生まれ出てくる音 言葉

ぜひ、一緒に

音の船にのり 旅にでませんか?


そのとき、そのときの、

そのときだけの、

あなたとわたしとの間にある  音のまほう。



☆去年の母の日に行われた 風の公園でのコンサート 地球家族の祭典 にて☆ (妊娠中)





~7月空色カミュのうた 情報~

7月15日(火)


☆みんな集まれ!マムズの夏フェス!!に 少しですがゲスト出演させてもらいます。

☆ 10時~11時半

場所 うるおい館

主催 Mom's Sun   詳しくは こちら 

 アカペラで三曲  絵本を歌ったりもする予定ですが、まだ当日まで分かりません。


7月22日(火)

「空色カミュ と 朋 の 癒しのコンサート」

場所  飯綱 oasis
主催  助産院 ほやほや
ライブ開始時間  13時~14時

お子様連れOK

わたしと 歌 

クリックすると拡大します。

わたしと 歌 


7月15日までにご予約ください。

026-296-0777  (助産所ほやほや 22日のカミュのコンサート係まで)



☆コンサート出演依頼も受け付けています。
お気軽にお問合せください。

 sorairo39room@yahoo.co.jp





おまけ 

インドにて。 リシュケシュバジャンツアーで出来たディーカオンカ & shanthi - k の曲 
 「たねをまいて歩こう」

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空色カミュ ホームページ http://sorairokamyu.jimdo.com/
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Posted by カミュ at 22:56│Comments(2)music
 

この記事へのコメント

早速コメント!!
音楽って本当に深いですよね…。
どこの国に行っても、音楽やダンスは共通ですし、言葉は違えど、音楽で通じ合う事だって出来る!!
カミュさんは絶対音感でしょうか??
周りのありとあらゆる物が音楽になるってステキな事ですよね!!
私も音楽が好きなので、とても共感できます♪
ある人が「僕たちは音楽のある星に生きている」と言いました。
まさにそれだ!!って思いました(*^▽^*)
また、カミュさんの歌が癒される癒される(>_<)
目を閉じると、大草原の自然や花や輝かしい光が見えて、とても心地の良い空間…。
カミュさんの秘めたるパワーがそうさせるのでしょう!!
カミュさんが響かせる音色から詞から、熱い想いが感じられました。
ブログの言葉から、歌から、何から何まで癒してくれるカミュさんのパワーは本当にステキ過ぎますね!!
最高の癒やしニストです☆
いつも心に響く最高の言霊をありがとうございます!!
Posted by 妃芽 at 2014年06月30日 10:30
いつもありがとうございます。
たぶんこれは、絶対音感はないですね~。これは 「ド」 だ!「レ」だ!とかは分かりません、、、。
大草原の花や、輝かしい花、、、とても素敵なイメージですね。
妃芽さんの中が美しい証拠ですよ☆

いつも嬉しいお言葉、本当にありがとうです。
Posted by カミュカミュ at 2014年06月30日 22:54
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