2011年10月18日
未婚の母と仕事
おなかの中にあうら(ちなみに現在 娘、一歳4ヶ月)がいるとき、
私は無職になった。
元々はタイ式マッサージのセラピストをやっていた私。
妊娠5ヶ月目を過ぎた頃、
人を施術するほどの気力が持てなくなってしまっていた。
施術した後、ぐったりと疲れ、ちょっと気持ちが悪くもなったりで
もう、無理かな。 と 産休に入る事にしたのだった。
産休を利用してちょっとタイへ。
そんな旅の中で、あうらを産んで日本へ帰国。
そして、夫になるかもしれなかった人も無職だった。
そうそう、
夫になるかもしれなかった人。
こんなこと、声を大にして書くことでもないけれど、
別に隠すことでもないので書いちゃうけれど、
私は未婚の母なのであります!
「結婚してないのに、どうしてお母さんなの?」と、
するどい突っ込みを入れてくるかわいい甥っ子に、悩み悩み出た返事は、
「そういう人生のチョイスもあるんだよ。」
漠然とした、でも的を得ているようなそんな答えしか言えない自分ではあるけれど、
ここまで来るには本当に、悩みに悩み、心を痛めに痛め、沢山泣いたりもしたし
周りにいる人たちにも沢山心配かけたり、迷惑もかけたと思う。
特に、娘には、、、。
そんな私が、今 どんな気持ちで仕事をしているのか。というところに
もしかしたら、何か共感や(反感も含め)でもこんな人もいるんだから
あたしもがんばれるかも。みたいな物語になればいいけど、
今日はちょっとそんなことを書きたいと思う。長いですけど、読みたい人だけ
お付き合いくださいね♪
**************
「いつもおんぶして働いてえらいね~」
まほうのしずくを初めた4月、娘のあうらはまだ生後11ヶ月だった。
私はいつも彼女をおんぶし、うろうろしていた。
そんな私を見て、人は時にこんな風にして励ましてくれた。
でも、私は偉くもなんともなかった。その方が、動けたからそうしていただけだし、
多分、娘にとっては、ちょっと迷惑な母親だったかもしれない。
私は準備を始めた去年の10月ころから、
まだ小さなあうらを連れてはアジアンへ通ったり、
れいちぇると打ち合わせをしていた。
その頃、ちょうど父も大病を患い入院していて、
父の看病と共に、育児に仕事に行ったり来たり。
これはタイでエネルギーを充電しておいて良かったなーと本当に思った。
多分、忙しくなる前触れだったのかも。なんて。
タイで自然出産をして、よし、これからは家族三人で生きていくぞ!なんて思ってたのに、
人生、思い道理にはならなかった。
「ああ、タイに住みたい」なんて夢は夢で終わった。
もちろん、どうして無理だったのかは、今はよく分かっている。
彼と別れて、未婚の母として生きていくことを決め、
私は何度も歯を食いしばった。夢の中で~~。嫌な音~~。
まほうのしずくを発案したきっかけは、
結婚しない道を選らんだことが始まりといえば
始まりかもしれない。
「頼る人がいない」 とき、私の中で何かが燃えた。
「頼る人はいないけれど、守りたい人はいる。」
それが、私の中でエネルギーになったのだ。
おっぱいの匂いのするわが子。
とにかく愛おしくて仕方ない。この子のためならなんでも出きる。
そう思わせてしまうキラッキラの魂に、私は勇気と癒しを沢山もらった。
子供を授かったとき、わたしは女のとしての自分に初めて出逢った。
どんどん大きくなっていくおっぱいや、おなか、
体が変化していくにつれ、こころもどんどん変化していく。
そんなとき、母になろうとしている女性が思うことは一つ。
「この子が、無事に生まれますように。」
そして、無事わが子が誕生した後思うことは
「すくすくと元気に成長してくれますように。」
そして、思うように動けない自分にも初めて出逢った。
今までは自分の好きなように自由に動くことが出来たのに、
おなかに赤ちゃんがいるってことは、それだけで出来ないこともやっぱりあるのだ。
こんな時こそそばには、頼りになる夫がいて、色々手助けしてくれて、
経済的な支援もちゃんとしてくれて、揺れ動きやすい妊婦の感情を
大きく包み込んでくれたなら、、、。
ああ、なんて幸せな妊婦生活なのであろうか~。なんて夢も一瞬みたけれど、
多くの女性が身に染みてるように、
現実、そんなに男性に多くは求められない。
求めても求めても無理だとわかった瞬間、
(今の日本の政府と同じように?!)
「そうか、求める方がおかしかったのか。」という気持ちが
芽生え、ならば自分でどうにかしよう!に変わってしまったから不思議だ。(笑)
自分で自分で、といっても、正直自分ひとりの力では
無理なことばかり。
幸い私は、仲間たちや、自分の家族に恵まれていた。
自立を目指して、と言っても、なんだかんだ言って今の私は
社会にも助けてもらってるし、母と同居して毎日あうらの面倒も見てもらってるし、
仲間たちにも常に助けてもらっているし、
自立どころか、共存の真ん中で生かされている、、、。
だからこそ、芽生え気持ちとして、
「私も自分を生かして、みんなの役に立ちたい。」がある。
父が、昨年の12月に他界したことも
私の中に大きな変化をもたらした。
父は私に、「働くこと」を教えてくれた人。
父は「指圧」を通し、地域に住む人たちのアイドル的存在だった。
自分の技術を生かし、それによって人を元気にすることが出来た父。
父が亡くなったあと、父が大事にしていただるまさんを手にとったら
裏にこんな事が太い字で大きく書いてあった。
「心の治療」
そうか、、、。
指圧をしてるからといって、
父は体を治そうとだけしていた訳ではなかったんだね。
あんなにも、毎日沢山の人をマッサージして、
休みの日でさえ、断れなかったのは、そういうことか。
沢山のファンがいた父。その理由がよーく分かった。
その時私は心から、父を尊敬することが出来たのだった。
「私にとって仕事とは何か」
と、改めて問いただしたとき、心の中にあったのはただひとつ。
「人と人とが繋がる場所を作りたい。」だった。
真っ白いノートに、沢山イメージの絵を描いた。
こんな場所があったらいいなーー。
こんなことをしたいなーー。
旅をした国と、何かしらの形で繋がりたいなーー。
長野に住む人と、おもしろいことしたいなー。
小さい子供がいるお母さんに、もっと気楽に来てもらえるところがいいなー。
家に閉じこもってる人が、なんか行きたくなるような
楽しい会話が出きる場所がいいなーーー。
みんなが笑顔になれますように。
それが、自分が笑顔になること♪
沢山の、こんな感じ~~というもくもくしたイメージが、
今度は
「こんなお店にする」に変わるまでに、ものすごい速さでことが進んでいった。
そして、「まほうのしずく」が誕生したのだった。
ふ~~。
ここまで書くのに結構時間がかかりましたので、また明日かあさって~~
おやすみなさいませ。
つづく
空色カミュ ホームページ
http://sorairokamyu.jimdo.com/
Posted by カミュ at 22:40│Comments(5)
│未婚の母と仕事と育児
この記事へのコメント
Posted by フォッカチオ at 2011年10月18日 23:40
フォカチオさん
おはようございます!
「原因を考えるのではなくて、その意味を考える」
そうですね。
意味のないことなんて、ひとつもない~!!(^^)
そこに、今気がつくことが出来たフォカッチオさんはすごいね。
すべてが学び。すべての出来事が、自分を創っている。
暖かい気持ちで、今日お店を開けることが出来きました。
ありがとうございます☆
おはようございます!
「原因を考えるのではなくて、その意味を考える」
そうですね。
意味のないことなんて、ひとつもない~!!(^^)
そこに、今気がつくことが出来たフォカッチオさんはすごいね。
すべてが学び。すべての出来事が、自分を創っている。
暖かい気持ちで、今日お店を開けることが出来きました。
ありがとうございます☆
Posted by かみゅ at 2011年10月19日 11:45
私は、1年半以上付き合ってる彼がいます。同棲をして1年経ち、彼からはプロポーズされましたが好きな仕事をトラウマが克服できず辞め、自分のなかで何かを見つけるまで待ってもらってます。
優しくて、一緒にいて楽しいのですが、心が満たされることは、ありませんでした。
そんな時、ある男性に会いました。指が触れただけで、身体中が熱くなり、目が合ったら私は動けなくなってしまうほどに惹かれました。
今まで、子供には、充実した環境であらゆることをしてあげたかったのですが、好きな人の子供がいるだけで、私は幸せだし、子供も父親がいなくても、認知されなくても幸せになれるのではないかと思い始めました。
優しくて、一緒にいて楽しいのですが、心が満たされることは、ありませんでした。
そんな時、ある男性に会いました。指が触れただけで、身体中が熱くなり、目が合ったら私は動けなくなってしまうほどに惹かれました。
今まで、子供には、充実した環境であらゆることをしてあげたかったのですが、好きな人の子供がいるだけで、私は幸せだし、子供も父親がいなくても、認知されなくても幸せになれるのではないかと思い始めました。
Posted by メリッサ at 2011年10月24日 05:26
私は、1年半以上付き合ってる彼がいます。同棲をして1年経ち、彼からはプロポーズされましたが好きな仕事をトラウマが克服できず辞め、自分のなかで何かを見つけるまで待ってもらってます。
優しくて、一緒にいて楽しいのですが、心が満たされることは、ありませんでした。
そんな時、ある男性に会いました。指が触れただけで、身体中が熱くなり、目が合ったら私は動けなくなってしまうほどに惹かれました。
今まで、子供には、充実した環境であらゆることをしてあげたかったのですが、好きな人の子供がいるだけで、私は幸せだし、子供も父親がいなくても、認知されなくても幸せになれるのではないかと思い始めました。
優しくて、一緒にいて楽しいのですが、心が満たされることは、ありませんでした。
そんな時、ある男性に会いました。指が触れただけで、身体中が熱くなり、目が合ったら私は動けなくなってしまうほどに惹かれました。
今まで、子供には、充実した環境であらゆることをしてあげたかったのですが、好きな人の子供がいるだけで、私は幸せだし、子供も父親がいなくても、認知されなくても幸せになれるのではないかと思い始めました。
Posted by メリッサ at 2011年10月24日 05:27
メリッサさん
メッセージありがとうございます。^ー^
心から愛せる男性の子供を産めるということは、女性にとってとても幸せなことだと思います。
どんな環境でも、幸せだったり、幸せだと感じれなかったり、ひとりひとりの人生の中には色々な時期があるでしょうし、どんなパターンが一番いいなんていう答えはないのかなって思います。
そしてお母さんが一番大事なのは、子供を愛し続けること。
どんな男性との間に授かったのかはあまり貴重な問題ではなくて、その命をまるごと愛し続けること。それって、素晴らしい学びですよね♪
メッセージありがとうございます。^ー^
心から愛せる男性の子供を産めるということは、女性にとってとても幸せなことだと思います。
どんな環境でも、幸せだったり、幸せだと感じれなかったり、ひとりひとりの人生の中には色々な時期があるでしょうし、どんなパターンが一番いいなんていう答えはないのかなって思います。
そしてお母さんが一番大事なのは、子供を愛し続けること。
どんな男性との間に授かったのかはあまり貴重な問題ではなくて、その命をまるごと愛し続けること。それって、素晴らしい学びですよね♪
Posted by カミュ
at 2011年10月25日 09:30

実は今日 映画「ツレがうつになりまして」を見たんです。そのワンシーンとして、妻(宮崎あおい)がこう言ったのです。…うつになった原因を考えるんじゃなくて、うつになった意味を考える…この言葉を聞いた瞬間、いきなり涙が溢れだしました。悲しくて泣いた訳でもなく何故かホッとしたというか、、嬉しかったというか、。私は17歳でまだまだ子供で、まだまだちっぽけな存在で…こんな私が言うことじゃないけど 人生ほんと色々なんです。嬉しいこと 悲しいこと 楽しいこと 辛いこと 。これ全部には必ず「意味」がある!そう思います。意味のないこと何かひとつもない。どこにもない。必ず意味があると信じてます。なんか言いたいことが伝わってないですね…><#すみません。