2012年12月01日

オワリはハジマリ~ まほうのしずくストーリー 1 

いよいよ12月のはじまり。

今日は雪にも会えました。

まほうのしずくを閉じてからあっという間に三日過ぎ、、、

私はカレンダーを9月からめくってないことにやっとこ気が付けました。

普段使っていない部屋のカレンダーだったからなんだけど、

そういうことにも気が付けないくらい、家の外に意識が向いていたんだなと。

一気に三枚カレンダーをめくり、娘に

「すきなようにしてね。」 と渡すと大喜びで、クレヨンでお絵かきしていました。


さてさて、やっぱり最終日のこと

書いておこうと思います。


ほんとーーーに、すばらしい日だった。

なんだか、ぱっか~~と、

まほうのとびらが開かれていた感じの日でした。

改めて当日、まほうのハッピー収穫祭のお二階を

一緒に盛り上げてくださったみなさまに

お礼を申し上げたいと思います。



チャイでみんなを喜ばせてくださった 染物作家のとゆご夫妻

オワリはハジマリ~ まほうのしずくストーリー 1 

インド式チャイ、本当においしかったです!!ありがとうございました!

オワリはハジマリ~ まほうのしずくストーリー 1 

ターメリックのしずくちゃんクッキー!! 

衝撃的な味でした。(笑)

冬眠生活にはもってこいな、一日一個で栄養満点的な、、、。

また食べたいです☆




手描き布、手作り雑貨のSaiちゃん&ファミリー

オワリはハジマリ~ まほうのしずくストーリー 1 

枝サンタ、ヒットです!! かわいすぎる~~!!

本当にありがとうね!




甘酒アイスを急きょ振る舞ってくれた
甘酒クラスで講師をしてくれたひろこちゃん

オワリはハジマリ~ まほうのしずくストーリー 1 

小松菜アイスが一番お気に入りになりしました!妊婦さんで大変なのに、
本当にありがとう!

オワリはハジマリ~ まほうのしずくストーリー 1 




まじょクッキーを焼いてくれた ハッピーバースカフェ 

れいちぇるの王子様  いやみんなの王子様こうちゃん

オワリはハジマリ~ まほうのしずくストーリー 1 



まほうのしずくオープンのときにも焼いてくれたんだよね♪


レーズンがれいちぇる  マンゴーが私。

そして新たに イチジクがアウラで、麻の実があさひくん という組み合わせだったんだって!!

素敵~。めちゃ美味しかったです。ありがとう!!






そしてここにはすべて書ききれないほど、、、

たくさんの人から愛のあるプレゼントを頂きました。


本当にみなさん、ありがとうございました~!!



それでは、



はじまり  


はじまり


☆  ☆  ☆









朝、前日に焼いた満月スコーンを

娘に一つ食べてもらった。

「今日はまほうのしずくが最後の日なんだよ。」 と、

固かったらしいスコーンを必死に噛みしめるアウラに伝える。


「今日でおわり?お店ないないなの?まま、明日からおうちにいる?」



私は返事に若干困りつつ、なんとも言えない複雑な感情を噛みしめるように

三日月となったアウラの食べ残しのスコーンを頬張った。





「いつ、お店閉めようか?」

9月の終わりころだったかな。

れいちぇるとそんな話をして、ふたりでわたしの手帳のカレンダーを見つめた。

オープンの日にちを決めた時も、

そんな風にして、ふたりでカレンダーを見つめたことを思い出しながら。


「満月がいいね。やっぱり」


まほうのしずくを始めたのが2011年4月3日の新月だった。

お客さんの休みの日のこととか、経営のこととか考えれば、

ふつうだったら土日とか考えるのかもしれないけれど、

私たちはお月様と共にある。



「11月28日の満月の日に、まほうのしずくを閉めよう。」


閉めるだの、閉店だの、終わりだの。

なんだかそういう言葉を口にするたびに嘘くさく感じて、

私は妙な気持ちを味わっていた。


「果たして オワリ、、、?なのだろうか?」





まほうのしずくのハジマリを

思い出す。


タイでお産を終えて、生後二か月のアウラを連れ帰国した私に、

様々な試練が待っていた。

ひとつは、パートナーとの別れ。

なんだかものすごく上手くいかなくて、何をやってもどうやっても

どうしても一緒にいることが難しくなってしまっていたあの頃。

これから一体どうしたらいいのか真っ暗になってしまった私の心に、

私をものすごく必要としている小さな命がぴったりとくっついて

離れなかった。

丁度その頃、父の癌が進行し、入院生活が続き、

今まで私を照らし見守ってくれていた父という存在をもすうぐ失ってしまうことにも、

平気を装いつつも、実はものすごい動揺していた。


私は色々なことが心細くて、どうしていいのかも分からなくて、

でも、母親になったのだからしっかりしなくちゃと、自分に言い聞かせ、

どうにかこの暗いトンネルを抜け出さなくてはと、なんとか歩きだした。

今までずっと抱っこしていたアウラをおんぶしてみて両手を広げてみたら、

案外色々なことが出来ることが分かった。

自分が旅してきたインドやタイや、インドネシア、フィリピンなどで見た

お母さんが、子供をおんぶしてたくましく働く姿を思い出し、

私はそんな自分でありたいと強く思った。


お金がある、お金がない、モノがあふれてる、モノが足りない

世界には色々な暮らしがあって、でも何が貧困で何が裕福なのか

お金があるない、モノがあるないでは測れないことを様々な出逢いから感じ、

それぞれがそれぞれの人生を、自分の足で歩き、

自らが自分の人生を味わい深く体験する喜びこそが、生きる実感であり、

それこそが、生きる喜びであると私は知り、

ならばどんな悲しみも苦しみも味わい、

それを含めて喜びに繋げていけばいいのだと、私は自分の体験した旅から教えてもらった。


病院のベッドで、父は私にこんなことを言った。

「めぐちゃん、お父さんは何も後悔していないよ。行きたいところには行ったし、食べたいものも食べれたし、
 
 沢山遊んだし、やりたいことはすべてやった。」


私は父が29歳のときに生まれた。

29歳だったお父さんから58歳までのお父さんを、一緒に暮らしてるとき、暮らしていない時を含め

ずっと見てきた。

私から見ても、やりたいことを、本当にやりつくしたんだろうなっていう人生だった。

それって、ほんとに幸せなことだと思うし、でもそういう人生を自分で選び取ってきたのも父なのだ。

誰かまかせにしないで、自分の人生を、自分の身体と心と魂で、楽しむ。

目の障害のせいで、父はあきらめなくてはならないこともあった。

でも、指圧や針を通し、沢山の人を癒し、元気にしてきた父には

告別式には沢山の人が父の旅立ちを見送りに来てくれた。

そして父は病室で点滴に繋がれながらも、

「今度みんなでどこへ行こうか?」

と、次の家族旅行を楽しみにしていた。

家族を大事にしながら、自分を生かす仕事を通して人と繋がりを持ち

人生を謳歌していく。




私が最後に父から教わったことがそれだった。




「今、一番自分がやりたいことをしよう。」


暗いところに身を固めて、泣いていることも出来たけど、

それじゃああまりにも、この世に生まれたばかりの娘に(生命)に失礼だった。

命がけでここに生まれてくれたアウラ。

この子は、私と幸せになれると知っていて、私を選んで来てくれたのに。



「お母ちゃん、がんばる!!」


がんばることが嫌いだった私が、

はじめてがんばろうっと立ち上がれた瞬間だった。

今思えば、それが、まほうのしずくの始まりだった。


旅先で色んな素敵なお店に出逢ってきた私は、

いつかこんなお店、みんなが繋がれる場所を持ちたいと思っていたビジョンがあった。

こたつに入りながら、

ノートに描いたお店のビジョンを見つめた。


このお店を一人でオープンするのは

今の子育て中の私には無茶なことだに感じた。

一緒に、この場所を素敵な空間にしてくれる人、、、

頭にひとりだけ、顔が浮かぶ相手がいた。


「あ、あ~~!!やっぱりね」

私はすぐさま携帯を取り出して、電話を鳴らした。


「はい もしもし、かみゅさん?」


アニメボイスが聞こえてきた。



「ねえれいちぇる、一緒にお店やならない?」

「やる~~!!」

私はにまりと笑ってしまった。


そのれいちぇるの答えを聞けて、

私は絶対にいいお店が誕生すると確信した。


オワリはハジマリ~ まほうのしずくストーリー 1 


つづく




























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