2013年03月16日
まほうの葉っぱ
アトリエの庭に
いつも力強く葉を広げて立っている
一本の木があった。
先日久しぶりに訪れてみると、重たくなった枝が二か所ほど折れて倒れていた。
なんだか妙にその光景が胸の奥に届いて、でもその時は何もせず、
慌ただしく用事だけ済まし帰ってしまった私。
家に帰ってからも、ずっとあの木のことが気になっていた。
お風呂でくたーっとしていても
明かりを少し落として布団に入って、絵本を読んでいても
深く眠りに落ちるあの谷の間にも
ちらり ちらりと。
その答えは、
寝て起きて、アウラを保育園に慌ただしく送り出して
家に帰って来て靴を脱いでる時にやってきた。
「あ、そうか。そうだったよね!」
ビワの木。
おいしいオレンジ色の実がなる
小学校の時、給食に出たビワがおいしくておいしくて
種のまわりの汁までジュージュー吸って
それでも飽き足りなくて、
その実からは意外なほど大きいその種を持ち帰って
小さな庭をしゃべるで掘って 爪の先を真っ黒にして植えたあの時の興奮。
特に何も世話してないのに、見事に芽を出したビワの生きるたくましさ。
その庭とビワとは、引っ越しのときにお別れしてしまったけれど、
私の記憶の奥底に鮮明に生きているビワの木という存在が
今、ここに、
アトリエの庭にそびえたつビワの木に風と共に届いていた。
「そうだった!そうだったよね。」
そしていつか見た自然療法の本のあのページが
頭の中でよみがえり、リンクする。
確かビワって、葉っぱがものすごい素晴らしさを持ってるんだよね!
ビワの葉温熱湿布や、ビワの葉の焼酎漬け、ビワの葉茶、ビワの葉をお風呂に入れても。
肌荒れ、アトピー、歯周病、歯の痛み、喉の痛み、
ガン、ぜんそく、肝硬変、糖尿病など慢性の難病などなど
ビワの葉はなんと三千年も前からインドなどで
病める人の治療に使われていた歴史がある。
お寺に植えられ、人々を癒してきたそうな。
古い過去の記憶のとびらが
やっとひとつ開いたような、
その大切な存在にやっとこ気づけた恋人たちのはっとした瞬間のような
その衝撃。
衝撃は私をすぐ突き動かす。
「 思い出したよ。 あいたかったよ !」
早く会って伝えたかった。
植物の恵みである精油を使う
アロマトリートメントのレッスンを初めてから
私の中である気持ちが目覚めつつあった。
それは、自分たちのとても身近にある植物の力をもっと知りたい、という気持ち。
精油は様々な国で育ち、輸入されているものも多く、品質も様々。
今私が使っている世界最高水準の精油は本当に素晴らしいのだけれど、
その植物が大地に根を張っている時に
実際に触れたことがない私が、すでに精油となって私の元に届くそのエネルギーと波長を合わせるよりも、
多分、実際にそばにあって、同じ大地の上で生きてる植物との方が
きっと相性がいいのではないかと思ったり。
もちろん、それはまだ体験前の話しだけれど。
自分が今ここに暮らす、とても身近な植物をもっと知りたい
そこからエネルギーを循環させたい。なんていう想いが自然と生まれ、
その思いと深くリンクしたのが
このビワの木!
早速、娘とビワの葉を青空の下で気持ちよく摘ませてもらう。
寒い冬を乗り越えたビワの葉は 驚くほど肉厚があった。
一枚一枚がピンとしていて、もちろん無農薬だし ただただほったらかしにしていたのに、
野生って本当にすごい。
クローバーの絨毯の上
おしりを大地にくっつけて ひたすらビワの葉を一枚一枚もぎ取る作業をしていると
気が付けば私は夢の中
いつか黒姫のまぁるちゃんのはらっぱらっぱで生まれた歌みたいに。
「ひかりのおふとんに くるまって
どんな夢をみるの 」
太陽がほどよい暖かさで私をくるんで
とっても とっても
幸せなお昼寝の時間でした。
ビワの葉をオイルに漬け込んで
カミュのビワの葉マッサージオイルを作りたいと思います。
身体の痛みや不調から解放される人が
たくさんいるような気がして 今からわくわくしています。
おたのしみに。
とってもハッピーな時間を
今日もありがとうございました。
明日は明日の風が吹く。
楽しみだから早く寝ようね。
おやすみなさい。
Posted by カミュ at 00:25│Comments(0)
│身体とハート、スピリット☆