2013年05月28日

愛とはなんだろう? 4 インド編


愛とはなんだろう? 4 インド編

2009年 インドはリシュケシュ

私が大好きな場所

このガンガーのほとりのビーチは、日中太陽に照らされると砂浜が白く輝く。

ガンガーで沐浴し冷たい水に清められたあと

太陽を吸収した大きな岩を抱きしめ、自然な暖かさに包まれると

もはやそこは天国なのではないかというくらい

気持ち透き通り、身体が緩んだ。



私たちがこのガンジス河に何かを感じ集まってくるのと同じように

牛や犬、鳥などの生き物たちもまた、何かを感じここに集まってくるのだった。



一月は、灼熱を想像させるインドといっても 北インドはまだまだ寒い。

慌ててネパール人のお店で買った古着のセーターは、スコットランドのものだった。

でも、この朱色がどこかチベットのお坊さんを感じさせ

とても気に入って、私のこの旅には欠かせない相棒となった。



バックパックから引っ張り出した自分が持っている洋服を全て着ても、夜はまだ寒かった。

貸してもらった布団はとても重たくて

どこでも寝れることが特技だった私でさえ、その布団の圧迫感に中々寝付けなかったりした。



一年とちょっと前に初めてインドを旅した時

私は二週間ほどこのアシュラムに泊まっていた。

近くにお寺があり、そこを訪れる人たちが鳴らす鐘の音が

一日中鳴り響き、その鐘の音が妙に気に入っていた私は

またリシュケシュを訪れたら、絶対またここに来ようと決めていた。



初めてリシュケシュを旅した2007年、、、。

この部屋にはイスラエリーの旅好きなドレッドのカップルが長期滞在していた。

いつも二人で仲良さそうにYOGAをしていたっけ。

私はシャワールームに向かうたびに彼らのその姿を眺め

私にもいつか、こんな風に一緒に旅をするパートナーが出来たらいいな。なんて思っていた。

彼らには会話はあまりなくて、でも呼吸がとても合っていた。

私が突然の高熱と下痢で動けなくなったとき

彼らと初めて私は話した。

「あなたの身体でいま、クリーニングが行われているのよ。大丈夫。でも水分はとったほうがいいわ。

 ここからすぐのレストランで、とてもいいミックスジュースを作ってくれるから、 もう少しよ良くなったら

 それを飲んだらいいわ。メニューにはないジュースなのよ。名前はね、、、」

とにかく、穏やかで優しかった。あの頃の私には彼らのナチュラルに生きてる感じがとても魅力的に見えて、衝撃だった。

こんな風にパートナーと、長旅を味わってもいいだ!っていう驚きもあった。


彼らは誰にも邪魔されていなかったように見えた。

「こうしなくてはならない」という価値観や、誰かが決めたルールにしたがって生きてる風ではなかった。

自分がしたいことを自分で許可して決めてる。 自分がしたくないことを、自分でちゃんとNOだと言ってる。

私に足りなかったことを、彼らは軽々としてるように見えたのだった。




つづく













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