2013年06月03日

お父さんとお母さんは本当に一人だけなのか?





先日観た、「カンタ!ティモール」という映画の中に

東ティモールの人たちは、自分の兄弟の子供たちに対し

姪とか甥という言葉がなく、みんな自分の子供という意識で子育てしているというのが衝撃的だった。

そして、子供達も自分の親の兄弟たちを 「おじさん、おばさん」ではなくて

「お父さん、お母さん」 と呼んでいたのだ!



すごい!!


そして、たとえば家で喧嘩とかして飛び出したとしても

当たり前のようにもうひとつの家族の元へ行ってごはんを食べたりも普通。(これは日本でもある光景かな?)


「人間は、束になって生きていくべきだよ。」


というメッセージが、本当に日常に当たり前に行われていることが、とても胸に染みた。


私はパートナーと一緒に暮らすことがどうしても上手くいかず、

まだ赤ちゃんだった娘と出戻り、実家にずっとお世話になって一緒に暮らしてきたわけだが、

心の中でいつも思っていたことは、

「 迷惑かけちゃいけない。早く自立しなくちゃ。甘えてばかりではダメだ。この家を出なくちゃ 」

だった。


私の実の両親は、出戻った娘とその娘を、大歓迎とは言えないだろけれど、

出来る限りの大きな気持ちで、出迎えてくれた。


赤ん坊のアウラのお世話に時には困難を感じたり、パートナーとの夢が叶わなかった現実を受け入れるのに

傷心した私の心の苦しさや、働きながら小さな子を育てることがどういうことなのか、

一番近くにいてくれた母がいつも話を聞いてくれ、懸命に支えてくれ、そして喧嘩しても何しても

毎日一緒にごはんを食べてくれるだけで、私は家族の暖かさを感じ

精神が乱れずにすんでいたんだと思う。

そして一緒に子育てしてくれる人がいるっていう安心感。

「自分がムリ~~!!」って時に、「じゃあこっちによこしなさい。」って言ってくれる人が

すぐそばにいるってことに、どれだけ救われたことか、、、。

虐待しちゃったり、子供を放置しちゃったりする人は

多分、こどもを誰かに預けることが出来ない切羽詰まった状況の人が多いんじゃないかな?


シングルで、身内もそばにいなくて、頼れる友人もいないお母さんとか

本当に心配だ。

そういう人はぜひ、託児所とか、保育園の一時預かりとかを利用して欲しいな。

本当は、隣に住んでる人と仲良くしておくことが一番な気もするけれど。

中々それが難しい世の中、、、。っていうのがそもそもおかしいよね~!

東京に住んでた時、4年住んでいたマンションの隣の住人と

一回もしゃべったことなかったもんな~。




子育てをしてみて、初めて私は思ったんだ。

一人では子供は育てられないし、育てられない様になってるんだって。

神様はわざとそうしたんだよね、きっと。


「私はひとりでだって大丈夫だから!」

なんて、変ないじはってると、子供も親も余裕がなくなってきっと共倒れになる。



そこには本当にたくさんの人の手が必要で、そしてそれは小学校の運動会でやった

大玉ころがしのように

大玉である子供が落っこちてしまわない様に、たくさんの手で支えられてこそ

その子の人生が運び始めるものなのだと、、、。



そして、沢山の人の手によって支えられた子は、

いつか自分が大玉を支える手になることを嬉しく思うし

とても自然に出来るんだと思う。



今日は、兄の家族が遊びに来てくれて

子供達からはアウラの誕生日を祝ったメッセージカードと

お義姉さんからは、手作りのバックを頂いた。

AURA の名前が縫われていて、それはもうひとりのお母さんが作ってくれたみたいに

暖かく感じられた。 本当に嬉しかった!!!!

ありがとう、みんな☆



本当のお父さんがすぐそばにいない。

そんな環境を娘に与えてしまったことを、本当に申し訳なく思ったり

自分がしてしまったことを責めて辛くなったりすることもあったけれど、

でも私は気が付いたんだ。


お父さんとお母さんは、ひとりじゃないって。


もし、そこで自分がお父さんとお母さんは一人だと決めつけて、そこを求めてしまうようだったら

きっと一人のままだけど、

でも、ひとりじゃないなって思った瞬間から

もっと深い繋がりに気が付くことが出来たんだよ。


自分を産んでくれた人は この地球にただひとり。


でも、育ててくれた人、自分を守ってくれた人、自分の色んなところに気が付かせてくれた人

色んなことを学ばせてくれた人

そんな自分のそばにいてくれた大人は、みんなもう一人のお父さん、お母さんかもしれない。


大きな意味でさ~。


そんな素敵な大人に、沢山出逢って欲しいと思ったし、出逢えるような環境を作りたいと思った。


そして私自身も、そう思ってもらえるような大人、家族として

私も甥っ子たちや、まわりの子供達にも接していきたいと思った。


家族として束で生きることって、近いからこそ

今の現代人が苦手とするようなコミュニケーションも増えてくる。

でも、そのすったもんだな感じが

きっと人間らしさを築いてくれるんだと思うよ。


家族は多い方がいいな~。

アウラには兄弟がすでに沢山いる。

もっともっと、増えたら楽しいね♪



お父さんとお母さんは

ひとりじゃないよ


みんなで育てよ~う


もっと 他人に 甘えていいんだよ

もっと 家族に 甘えていいんだよ


だってほら お互い様だから


インド人はありがとうを言わないんだよ

だってほら  もちつもたれつ

頼って頼られて 当たり前だから

いちいち言わなくても わかりあってるんだよ

人は ひとりじゃ生きられないって



お世話され お世話して

おむつを替えて  おむつを替えられて


そうやって人は死んでいくんだ


甥っ子に言われた今日の一言


「ねえ、めぐちゃんはこの家にいれて幸せ?」

「え?幸せだよ」

「僕も、僕のおうちにいて幸せだよ。やったね!」




望む暮らしは色々あるけれど、

いまここにこうして生きていられること、幸せだね。


ありがとう。























































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