2016年03月06日

バリの夜のプールで

旅も終わりに近づいたある夜
旅の初めに泊まった
レギャンのホテルに戻ってきた。

夜も暮れて
子供達は 懐かしい部屋に両手を挙げて喜んだのち
すぐに眠りについたので
わたしは移動の疲れを癒したくて
ひとり夜のプールに身体をつけた

お月様が出ていた
星も輝いていた

ライトが美しくエメラルドグリーンに水を染めて
わたしはひとり
美味しいカクテルのグラスの中で
泳いでいるようだった

寒い長野を出て
バリについて
初めてここに泊まった日のことを思い出していた

どんな旅がまってるんだろうって
わくわくして
胸が弾けそうだった あの日

旅での様々な思い出が
いまはわたしの細胞ひとつひとつに染み込んでいた

不安でいっぱいだった
旅立ちの前

まさか
こんなにも
素晴らしい日々とであえたなんて、、、

本当にありがとう

バリの神様

バリの自然

バリで出会った人たち

守ってくれたみんな、、、


バリの夜のプールで

いつもは子供の手を引いて
こどもを喜ばすための水遊びだったけれど

最後のご褒美に
こんな時間が持てたことにも

ありがとう


実は
このコテージに来る前

サヌールで泊まったホテルがあまりにも
自分としっくりこなくて
本当は最終日まで4泊するはずだったのだけれど
2泊だけしてこの宿に帰ってきたのだった

実はサヌールでのホテル
ブッキングサイトで写真だけ見て決めたものの
行ってみたらすごく手入れが行き届いてなくて
ゴミは落ちてるは
楽しみにしていたプールも
汚くて泳げないは
レストランのメニューはほとんど
今は作れません状態

海までも車で15分かかるし
周囲には日本の高速みたいな大通りがあるだけで
レストランもないし
すっごい不便な立地
しかもホテルの受付はかわいいお姉ちゃんはいるけど
全然英語通じない。。。

入った瞬間から感じた
ここじゃなかった感 全開。。。

それでも自分に言い聞かせる

もう支払っちゃったし
ここで満足するしかないと。。。

でも、一泊してやっぱり辛くて
オーナーを呼んでもらって相談することにした。


女性オーナーに理由を話して
4日分支払ったけれど明日からの分キャンセルしたいと
訴える。その分の返金を求める。
予約の際にそれは出来ないと書いてあるでしょうと
あっさり断られる。そりゃそうだよねー。

でも、言わずにはいられなかった。

理由を話す。
あまりにもネットに書かれてることと違うこと
写真と違うこと。
残念で悲しいこと。

それは悪かった とーオーナー。

我慢してここにいるべきか、、、
お金も返ってこないし、、、
と諦めようかとも思ったけれど

たましいの奥底から
激しい NO が聞こえたため
わたしは唸った。

英語が堪能じゃないわたし
これ以上 何も言葉には出来なかった

でも、とにかく
そも女性オーナーの前で悲しく唸った。

うーー と、手を顔にあてて
すっごい残念そうに、見えたんだろうな、、、。。苦笑

その時はわざとではなくって
本当にそうなっちゃったのです。

旅ももう終わりなのに
このホテルに悲しい思いをしながら
泊まっていなきゃいけないなんて
絶対無理。。。
あーーどうしたらいいの!!
こんな残念な気持ちで 過ごしていたくない!!!

もういい、チェックアウトしよう!


すると硬いオーナーも
重い口を開いた


「 お金は返せませんが、部屋を変えてあげることは出来ます。
スイートルームはいかがですか?
いま、オフシーズンのためプールは使用できません。ごめんなさいね

それと無料で海まで送迎する車を出しますよ」

えーー?!
びっくり。


「まず部屋を見させてもらって、考えてもいいですか?」

私たちが泊まっていたのは
ダブルベットのルーム。
ここのホテルは窓があるのに開かない造りで
日本でいうならビジネスホテルみたいな感じ。

アウトサイドを楽しめる自然の中のバリの部屋が好きな私たちには
本当にしんどい部屋だった。

ネットではそこまで見えなかったしね。。。


そして案内されたスイートルームは
プールが見える広めの部屋で
クーラーががんがんにかかっていて 笑
テレビもあって
ひろいベッドとソファーがあった
ホットシャワーもバッチリ出た。

そっちの高級感なのね。。。
わたしが求めてるものとは違うけれど
でも、あの部屋よりかは空間が広い分居心地は良さそうだ。

そして考えて出した答えは
一泊だけこのスイートルームに泊まらせてもらって
そのあとは、あのなつかしいスタート地点
レギャンのコテージに帰ろう だった。

2日分の宿泊料は
このスイートルームに支払ったことにしよう

そして思いっきり
最後のサヌールの海を楽しんだ

なんのためにサヌールに来たのかなー。。。

そんなことをちょっと考えちゃったりもしたけれど、
実はこのサヌールのビーチで
偶然に友達の友達家族に遭遇したのだった


わたしが初めてバリを旅した時に一緒だった月子
あの旅は本当に素晴らしい旅だったのだけど
その月子の北海道でのヨガの先生に
バッチリばったり
出会ったのだった♡

彼女も乳のみ子を連れ
一ヶ月のバリの旅を家族でしている最中だった

泊まっている宿から30分
毎日バイクで海に通っているらしい

「おっぱいあげながらバイクにのってるよー」
と話す彼女。うふふ。わかるー!!

危ないけれど、危なくない乗りもの。バイク

いや、実際にバイクで事故って
松葉杖をついてる旅行者もよく見かけた。
気をつけなくてはいけないのは
十分承知の上。

一台のバイクに、うちも家族四人で乗っていた。

日本じゃぜったいありえない。
そんなことして見つかったら
幼児虐待とか言われちゃうかもね。

わたしはいつも、
乗ってる時 マントラを唱えていた。
気をつけることと
祈るしかないもんね。

彼女ともいろいろ話せてとても嬉しかったなあ。
もっと話したかったくらいです。

旅って、そういう出逢いがとてもうれしい。

時代は変わり
いまは旅に出ても
話し相手はスマートフォンの中にいる。

5年前はそんなことなかった。
いつでも、どこでも
みんなその時々の出逢いに
いろんな会話をしたものだった。

でも、そのてん
こどもがいると
違ったなあー。

こどもいる同士
すぐに会話が始まった。

ママトークで盛り上がったりね。
お母さん同士の会話って
どこの国でもそんなに変わらないね。

わたしが一番ショックだった光景は
フッドマッサージ受けてるお客さんが
携帯ずーっと見てることだった。

セラピストは
マッサージチェアじゃないぜ!!!

それはどうなんだ???



自由は買わないと手に入らないの?

自然も買わないと手に入らないの??

携帯がないと
わたしたちは、ひちりぼっちになってしまうの??

ちがう。

ちがうんだ。


わたしも、自分の気持ちをアウトプットしたくなるから
ブログやFacebookにすぐ書きたくなって
ついつい
子供たちのまえで
Ipad をひろげちゃうこと
ちょっと反省。

もちろん、こどもとの時間も
しっかりあるけれど。

目の前にあることに
きちんと集中出来ない人が
増殖している。

そして
長野に帰ってきたわたしも
いま

すごく目の前にあることに
集中出来ないでいる

魂 バリに置いてきた??!

だんだん
長野のわたしに戻ってきたけれど

わたしの魂のさけびが
聞こえてくる

エゴなのか

どうなのか

わたしは まだ

わからないでいるけれど



あーー
椰子の木の下で

うたいたい














  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

空色カミュ ホームページ http://sorairokamyu.jimdo.com/
同じカテゴリー(光と緑のバリ島 旅は)の記事画像
ただいま 長野
海にとける  サヌール
旅の中の子育て
祈りの唄  ブミセハット 訪問 パート2
ウブドの助産院 Bumi sehat
ウブドの暮らし
同じカテゴリー(光と緑のバリ島 旅は)の記事
 ただいま 長野 (2016-02-22 12:59)
 海にとける サヌール (2016-02-16 14:14)
 旅の中の子育て (2016-02-08 18:16)
 祈りの唄 ブミセハット 訪問 パート2 (2016-02-05 00:35)
 ウブドの助産院 Bumi sehat (2016-02-01 15:57)
 ウブドの暮らし (2016-01-28 16:41)

 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。