2011年02月28日

タイのドイサケット


妊娠6ヶ月で日本を旅立ち、
タイでお産をして日本へ帰るまでの間に
私が本当にお世話になったところが
いくつかあるのですが、

その中でも、一番お世話になったところといえば
北タイのチェンマイより車で20分程のところにある
ドイサケットといところに住んでいた
タイ人の奥さんとドイツ人のパパ そして4人の子供たちの
とっても素敵な家族の家でしょう。

ドイサケットには
まったくといっていいほど、観光客は見ませんでした。
タイはどこへ行っても観光客で賑わってるイメージですが、
ここまでローカルというのは私も始めての経験でした。


ドイサケットは、とっても喉かな田園風景が広がる
とても気持ちがいい田舎。
大きなスーパーなどもなくて、
あるのは、野菜やコメや魚、生活雑貨
色んなものが揃う大きなマーケット、市場みたいなところ。

牛のベルの音と にわとりたちが餌を求めて歩き回る音、雄叫び
子供たちが川で遊んでいたり
近所の人が野菜を持ってきてくれたり
そんな 喉かな日本の田舎みたいなところです。



私の泊めてもらっていたコテージからの風景。
ね、日本みたいでしょう??



私はそれまでチェンマイより車で四時間ほど山を登った
PAIというところにいたのですが、
なんせ焼畑の煙がすごくて
息が苦しくて(普段はとても自然が多く空気もいいのですが、マスクが毎日必要なくらい)

「チェンマイは雨が降ったみたいだから、ここよりはましかもよ。」

そんな言葉を頼りに
山をついには降り、逃げるようにしてチェンマイへ来たのでした。
そのころPAIはまったく雨が降らなくて
空気も乾燥しまくってました。


しかし、降りてみたらチェンマイも同じ!



煙から非難してきたはいけれど
チェンマイも都会だし、車はすごいし
排気ガスはすごいし、
ごはんを作りたくても、作れるようなゲストハウスで
いいところが中々見つけれられずにいると、

偶然に知り合うことが出来た素敵な夫婦によって
私は助けられたのでした。

出会いは偶然でなく必然。
本当に今振り返ってみても、そういう出会いだったなって思います。

本当にこのご夫婦は、すばらしい心を持った人たちでした。

私はお母さんになるという修行を、ここで積ませてもらったようなもんです。

トータルで多分 一ヶ月半くらい居候させてもらったと思います。

ママには色んな人生相談にのってもらったなーー。
そして、毎日手作りのご飯を三食!!
作ってもらっちゃいました。
もちろん、私もお手伝いさせてもらいながら、
料理の仕方も教えてもらいました。





このおうちには

家電製品がまったくないのです。
冷蔵庫もないし、
電子レンジもないし、

唯一あったのは 炊飯ジャーだけ。

日本では考えられないですよね。
冷蔵庫がないなんて。

しかもこの暑いタイに、冷蔵庫がないなんて?!!大丈夫なの?って
きっと思われると思うんですが、
この人たちは なくても生きてける方法をちゃんと知っていました。





簡単なこと。

新鮮なものを 新鮮なうちに調理して食べる。

新鮮なうちに食べれない程の量は買わない。

それが食べられるうちに使い切ること。

それが基本でした。

でも 残ってしまい、これはもう危ないかな、、、といものは
潔く庭に捨てます。

「地球にかえそうねー」と言いながら。


妊娠中の私に、本当に愛情たっぷりのおいしいご飯を
作ってくれたママとパパ。

本当に嬉しかった。
そして本当にありがたかった、、、。

あうらがちゃんと無事に生まれてくれたのは、
私はここでおいしくて栄養満天のごはんと、 自然の気持ちよさと
規則正しいリズムで生活させてもらえたからだと
思っています。

ここで本当に命の基盤が出来たなって思います。
愛情を本当に沢山もらったから、、、。


一度、ママと近所の病院に検診に行ったときに
「顔色が悪い。ビタミン剤を飲みなさい」と言われ
私がビタミン剤は必要ないから飲まないと断ると、

ママは
「じゃあ、ビタミンの入ってる野菜を沢山料理してあげるからね」
と言って、私を一緒に市場に連れてってくれて

「この野菜にはビタミンが多いのよ。これはカルシウムが多いの。」と
ひとつひとつ手にとって 教えてくれたのでした。



自然のこと、食べ物のこと、母としてのこと、女であること
人としてのこと、、、

色んなことを私は彼女から教わりました。

それは彼女が自分から教えてくれたこともあるけれど、
そうじゃなくて、彼女のそのままの生き方、生きてる姿から
私はとても多くのことに気がつかされ、学んだのでした。

彼女は私から一切、お金を受け取りませんでした。
日本語が少しだけできる彼女はいつも笑顔で

「大丈夫よカミューちゃん」
と、まるで小さな子供に言うみたいに、私に言うのでした。
私がそれじゃ困ると言うと
「あなたのためじゃなくて、おなかのベイビーのためよ」
と言って、おなかをなでてくれるのでした。

本当に、神さまみたいだったなあ。

今でもたまにふと、
ママの顔が浮かびます。

今頃どうしてるかな?

多分、きっとママもそう思ってくれてるんだろうなって感じます。

なにか恩返しがしたくて、私はお金以外に
彼女たちの役に立てるようなことを毎日考えていました。

彼女たちが喜ぶもの、、、

私は彼女が大好きな漢字を 沢山教えました。
私が漢字を教えるなんて恐縮なんですけど、、、

元々漢字が苦手なのですが、辞書をちゃんと見て
間違えのないようにしっかり紙に筆ペンで
彼女が好きそうなものを選び書きました。

あとは日本食をみんなで作ったりもしました。

なすと粉があったので、
タイの味噌を使って おやきを作ったりもしましたよ。
パン好きのドイツ人のお父さんだったので、
これはとても喜んでもらえました。









一緒にその時間を楽しむこと。
知恵を伝授しあうこと。
相手がうれしいって思うことをすること。
助けてほしいことを、手助けすること、、、。

お金では買えないものって
こういうことなのかもなって思います。

ママが教えてくれた数々の生きる知恵は
私の人生のとても貴重な財産です。

まだまだ沢山 お話したいことはありますが
今日はここまでにしておきますね。




ちなみにどんな出会い方かっていうと、
あるタイのチェンダオでやっていたお祭りに行った帰り、
夜、バスに乗り遅れてしまい、
ヒッチハイクしてたのを拾ってくれたのが
彼女たちだったのでした。




(わたしが泊めてもらっていた、離れのコテージの入り口)







  
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Posted by カミュ at 23:57Comments(2)タイの旅~お産

2011年02月28日

どこから来たの??


今日は久しぶりにお家でゆっくり
休ませてもらいました。

外は雨。

昨夜も疲れて寝たのは8時半。
そして朝起きて 家事をして
あうらにおっぱいをあげてたら眠くなって
また一緒に昼寝をして、、、


幸せ――!!!

お仕事のみなさんには申し訳ないですが、、、。
疲れがたまっていたので
寝ることによってまた体力が戻ってきました☆


風邪とか頭痛とか
ちょっとした体調不良は大抵寝れば治るタイプなんで
本当に睡眠はありがたいです。

そして
はぎれを使って
こんな物を作ってみましたよ~~




どこからきた生物でしょうか?!!




こっちはあうらに。



こっちは先日一歳のお誕生日を迎えた 姪っ子に。


オーガニックコットンの布が余っていたので
肌触りもすごい気持ちがいいし
赤ちゃん用のぬいぐるみを作ってみようと思って
作り始めてみました。

昔から へんてこな物を作るのなら
得意なんです!!


あうらに見せると





ふ、、、ふんでる。


ま  そんなもんですね。

ははは。






  
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